行動解析システム VP-Motion
独自の姿勢推定AIエンジンを使い
高精度な学習済モデルの生成、推論の高速化を実現
「VP-Motion」は株式会社ネクストシステムが独自開発した姿勢推定AIエンジン「VisionPose®」で取得できる骨格情報を使用しています。動画データを骨格データに変換し学習や解析に利用することで、直接動画から学習するよりも、データの軽量化と推論時間の高速化を実現しています。また、Ver.1.1.0では、画像ベース行動解析機能が追加され、骨格情報によらない行動解析も可能になりました。
従来のAIによる行動解析システムは、解析したい行動が映っている多数の動画から教師データを作成し、AIに学習させる必要があります。そこで生成された学習済モデルを基に行動を解析します。しかし、多くの企業が、さまざまな理由により導入が困難というのが現状です。例えば、教師データの作成には少なくとも数十万以上もの膨大な動画データの用意とアノテーション作業があったり、解析のための学習済モデルを根本から作成する必要があります。
それらの問題点を踏まえ、当社の「VP-Motion」には既に大規模な学習済モデルが組み込まれており、その上で少量のデータを追加で学習させることで、非常に短い学習時間で、精度の高い解析を実現しております。
WORK -導入ケース
骨格ベース行動解析機能
「骨格ベース行動解析機能」では、短時間の学習で人体の動きを高精度に解析することが可能です。それにより、定型作業や、人物の動作のチェックがスムーズになり、作業漏れや事故防止に役立ち、これまで目が行き届かなかった細かな作業の監視が可能となります。より作業の効率が上がります。
また、Ver.1.1.0から新たに「上半身モード」を追加しました。これまでは、上半身のみの映像の場合、骨格を正確に捉えることが難しかったのですが上半身モードで、骨格を捉えることができるようになりました
画像ベース行動解析機能
「画像ベース行動解析機能」では、背景、物体、色味等、周りの情報を含めて学習することにより、行動解析をおこないます。手に持つ工具や作業対象の装置などの人体周辺の画像情報も含めて検知できるため、使用範囲が広がりました。
以下のようなケースも、精度よく解析できるようになりました。
工具、部品など何を持っているかで分類が変わる行動
製品や装置の種類など作業対象物によって分類が変わる行動
作業台の上の作業など腕や上半身しか映っていない映像の行動解析