粉体シミュレーションソフトウェア「iGRAF(アイグラフ)」

粉体シミュレーションソフトウェア|iGRAF(アイグラフ)
iGRAF (Integrated Granular Flow Simulation Software, アイグラフ) は、離散要素法 (DEM)
に基づく粉体シミュレーションと流体シミュレーション (CFD) の両方が可能な統合型シミュレーションソフトウェアです。iGRAF
は使いやすさを重視しつつも、国際学術誌に掲載された物理モデルを多数実装するなど、ユーザビリティと計算結果の信頼性を高い水準で両立しています。様々な粉体現象のシミュレーションは iGRAF
のみで完結させることが可能です。
粉体シミュレーションソフトウェア「iGRAF」推奨モデル
インテル® Xeon® Gold 6336Y プロセッサー
Microsoft® Windows® 11 Pro 64bit
インテル® Xeon® Silver 6336Y プロセッサー
128GB(16GB x8)| DDR4-3200 | Registered-ECC
960GB SATA3-SSD
NVIDIA® T400 4GB-GDDR6(PCIe 3.0(x16))
[2ポート] 10ギガビット + [1ポート] IPMI 2.0
販売価格 オープン(お問合せください)
AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO プロセッサー
Microsoft® Windows® 11 Pro 64bit
AMD Ryzen™ Threadripper™ PRO 7965WX
256GB(32GB x8)| DDR5-4800 | Registered-ECC
NVIDIA® T1000 8GB-GDDR6(PCIe 4.0(x16))
[2ポート] 10ギガビット + [1ポート] IPMI
1.200W/100V(80 Plus Platinum 認証)
販売価格 オープン(お問合せください)
※ 本製品には「iGRAF」は含まれておりません。「iGRAF」の価格については、営業担当までお問い合わせください。
お問い合わせ、ご相談は
こちらの専用窓口まで
西日本:06-6838-4123
東日本:03-5280-9255
iGRAFの3つの特長
1.実機スケールのシミュレーションを実現
実際の粉体プロセスにおける粒子数は億から兆オーダーに達することが大半です。iGRAFでは、学術界で検証された粗視化モデルによる計算負荷の軽減、並列計算や陰的アルゴリズムによる計算の高速化・安定化によって、大規模な実機スケールのシミュレーションを可能としています。
2.高性能な物理モデルによる優れた再現性
iGRAFの最大の特長は、CFD(流体)ソルバーを内蔵していることです。流体の影響が大きな粉体減少も経験的なモデルに依存せずにiGRAFのみでシミュレーションできます。独自の液架橋力モデルなど高性能な物理モデルも備えており、様々なプロセスに対して優れた再現性を発揮します。
3.シミュレーションに必要な使いやすさを追求
現実
に近い初期状態を簡単に作成できるランダムパッキング(充填機能)、メッシュを意識しない形状認識技術、設定を支援するアシスタント機能、混合度の出力機能、シームレスな流体との連成計算など、これからシミュレーションを始める方にも使いやすい設計を追求しています。
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解析機能
DEM-CFD
iGRAFには粉体の解析手法である DEM と流体解析(CFD) の手法の一つである有限体積法 (FVM: Finite Volume Method)ソルバーが実装されています。iGRAFのCFDソルバーは、非ニュートン流体、高粘性流体、剛体移動、自由表面など流体解析専用ソフトウェアに遜色ない解析機能を有しているほか、これらを独自の手法でカップリングしたDEM-CFDシミュレーションにより、粉体や流体の単相流に加え、流体の影響を含めることが本質的な混相流もiGRAFのみでシームレスに解析することが可能です。 -

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粗視化
実際の粉体プロセスは非常に多くの粒子によって構成されることが大半で、その規模がシミュレーションを行う上で障害になっていました。iGRAFには、独自開発された粗視化モデルが実装されており、これにより大規模体系のシミュレーションを現実的な計算コストで実現しています。粗視化モデルでしばしば問題になる粉体挙動の再現性については、様々な体系で実験結果との検証が行われており、その妥当性が確認されている信頼性の高いモデルです。 -

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液架橋力/ファンデルワールス力
iGRAFでは付着力として液架橋力とファンデルワールス力の考慮が可能です。特に液架橋力モデルは、一般的なモデルが水分量1~2% 程度の範囲までを適用域とする一方で、iGRAFのモデルは水分量15%程度までの検証実績を有しており、強みの一つです。粒子が小さい場合には、重力に対して粒子間に作用する付着力が卓越することが知られていますが、これらのモデルによって付着力が支配的な現象も合理的に予測することが可能となります。 -

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非球形粒子機能 ★NEW★
球形粒子に加え、非球形粒子を考慮したシミュレーションが可能です。非球形性の表現は、回転抵抗モデルを用いたパラメータ表現と楕円形関数モデルを用いた幾何表現から選択することができます。粒子形状は粒状材料の動力学挙動に多大な影響を与えることが知られており、実際のプロセスで見られる非球形粒子を考慮したシミュレーションによって、粉体挙動の高精度な再現や把握が可能となります。 -

粉体シミュレーションの権威 東京大学酒井先生による技術支援
粉体シミュレーション分野の権威である東京大学
酒井先生を特別技術顧問に迎え、最先端の解析技術やノウハウを取り入れながらiGRAFの開発を進めています。ご希望のユーザー様には、高度な解析テーマのご相談など、先生を交えた強力な技術支援をご提供します。
株式会社構造計画研究所 特別技術顧問
東京大学大学院 工学系研究科
附属レジリエンス工学研究センター/原子力国際専攻(兼担)
酒井幹夫 教授
専門は粉体・混相流の数値シミュレーション。国内では粉体工学会理事、日本粉体工業技術協会粉体シミュレーション技術利用分科会コーディネータ、同協会AI技術利用委員会委員長、海外では英国インペリアル・カレッジ・ロンドン客員教授、英国サリー大学客員教授などを務める。世界的に有名な学術雑誌のChemical
Engineering Science, Granular Matterの編集委員にも選出されるなど、粉体・混相流のシミュレーション分野で国際的に活躍する研究者の一人。

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西日本:06-6838-4123
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